温暖化がブナ林とスギ林に与える影響の評価(森林総合研究所2001成果)

スギ衰退原因を高温とした場合、すなわち、年平均気温(MT)による予測では、スギが2090年代に消滅する地域(図3の赤色)は、
関東以南・以西の太平洋に面した低標高地域で、また、スギ林の衰退地(図3の黄色)は東北地方南部より以南の低標高地域で
あると予測された。図3において、赤色と黄色で示した消滅および衰退の両者を合わせると、日本全体の森林面積の約10%、
現在のスギ林の50%に達する。



図2 スギ林分布地の2090〜99年の雨量係数(RI)    図3 スギ林分布地の2090〜99年の年平均気温(MT)
   (温暖化シナリオCCSRの降水量を70%とした場合)           (温暖化シナリオCCSR)
   赤色はスギ林の消滅する地域、黄色は衰退する地域          赤色はスギ林の消滅する地域、黄色は衰退する地域