秋、夕暮れが日ごとに早くなって、気がつくとあたりは真っ暗になっていることがありますね。これには近時差(きんじさ)ということが影響しています。

 

この表は理科年表にある和歌山市の日の出・日の入り時刻です。よくみると、日の入りが最も早いのは冬至ではありません。下のようにグラフにすると、12月7日ごろに日の入りが最も早くなっています。また、日の出が最も遅いのは1月8日ごろです。このように冬至の日からずれているのはなぜでしょう。

 ふつう、太陽が真南を通るのは正午(お昼の午後0時)だと思いますね。太陽が毎日12時に真南を通るのなら、冬至の日に日の入りが最も早くなります。しかし、下のグラフのように秋には12より前に太陽が真南を通ります。そして日の入りもそれだけ早くなってきます。そのため12月7日ごろに日の入りが最も早いのです。(冬至の日は、日の出から日の入りまでの時間が最も短い。)

 


 

 ところで、日の入りは太陽の上の縁(ふち)が地平線や水平線に出るときで、日の入りは太陽の上の縁がかくれるときです。月の出、月の入りは、月の中心で言います。和歌山市では、東に山があって地平線が見えないので、日の出の時刻は新聞などの情報より少し遅くなります。また、日没は太陽が海に沈むように思えますが、四国の山にかかるので、日の入りは少し早くなります。

 秋分の日も調べてみましょう。秋分の日の日の出は5時48分、日の入りは17時56分です。

日の入り − 日の出 = 17時56分 − 5時48分 = 12時間8分

ですから、秋分の日は「夜」より「昼」の方が8分長いことになります。

これには2つの理由があります。一つは日の出・日の入りは太陽の上の縁が地平線に来る時刻であるということ。もう一つは、図のように地球の大気で太陽の光が曲げられるために太陽が浮き上がって見えるためです。

この2つの理由によって太陽の中心が地平線下0.9度にあるとき、日の出,日の入りとなります。太陽は0.9度上がるのに約4分かかりますから、日の出,日の入りの4分ずつを合わせて8分間昼が長くなります。

...............こども科学館ニュース 1991年11月号から