カシオペヤ座 Cas

 覚えやすいW形の星並びは、秋になると北の空高く昇ってMの形に見えて「山形星」と呼ばれることもありました。カシオペヤ座が低いときには北極星とともに「錨星」とも呼ばれました。カシオペヤ座の起源は古く、紀元前3500年ごろだと言われます。

下の写真は、Wがひっくりかえった反対向きにしています。実はカシオペヤ座がよく見えるのは秋。その頃はカシオペヤ座は北の高い位置にあって、この写真のようにWがひっくりかえってM形に見えています。このW形からお后(きさき)のカシオペヤを想像するのはむずかしいですね。

 カシオペヤは、ギリシャ神話に登場するエチオピアの王妃で、王様はケフェウス王です。わが子アンドロメダ姫の美しさを自慢ことから始まる神話は有名です。ケフェウス座 アンドロメダ座

 今から400年あまり前に、この星座に星が突然現れて、昼間でも見える明るさで輝きました。望遠鏡がない時代でしたが肉眼観測家ティコ・ブラーエが熱心に観測を続けて、3週間たつとしだいに暗くなり始め、17カ月たって肉眼で見えなくなったことを記録しています。今日では、星が爆発して一生を終える「超新星」という現象だということがわかっていますが、天上は不変であると信じていた当時の人たちはたいへん驚いたことでしょう。現在はその場所から爆発のなごりのかすかな電波が観測されています。

 カシオペヤ座は秋に北の空高く見えますが、Wがひっくり返ってMの形に見えています。日本ではこれを山の形と見て山形星と呼んだり、アラビアではラクダの背中のコブと見ていました。ギリシャ神話ではカシオペヤはケフェウス王が治めるエチオピア国の后でした。彼女が娘のアンドロメダ姫を自慢したことから壮大な物語が始まります。Wの星並びから椅子に腰掛けている女性を想像するのは困難なのは、Wの形があまりにも目立ちすぎるからかもしれません。

 秋にはカシオペヤ座が北のずっと上にあって、その下の方に北極星があります。