からす座 星座略号 Crv

 

 おとめ座の1等星・スピカの右下に並ぶ4つの星でできた四角形は目立つので古くから注目されていて、紀元前3〜4世紀のギリシャの詩人アトラスの記録にあるそうだ。プトレマイオスの48星座の一つ。

 ギリシャ神話では、このカラスは太陽の神アポロンの使いで、銀色の羽をもっていて人の言葉を話せたといいます。カラスは、アポロンの愛人コロニスが他の男の人と親しくしているところを見てアポロンに告げ口をしました。アポロンは怒り、コロニスに矢を射ました。コロニスは、死に際に、宿しているアポロンの子供を助けてほしいと祈りました。その子はやがて名医アスクレピオス(へびつかい座)になったといいます。カラスはよけいな告げ口をしたために羽を黒く塗られ、人の言葉も奪われたといいます。別の話では、アポロンに水くみを頼まれたカラスです。カラスは泉へ行く途中でイチジクを見つけました。その実が熟すまで待って食べたので、水をくんで帰るのがとても遅れました。泉にいた小さなヘビをくわえて帰り、このヘビがじゃましたので遅くなったとアポロンに言い訳しました。しかしアポロンには嘘は通じません。怒りにふれて羽を黒く塗られてしまいました。からす座の4つの星は黒いカラスを天に打ち付けている釘で、隣のコップ座にくちばしが届かないのでいつまでも水が飲めないといいます。

 日本では「四つ星」とか「帆かけ星」と呼んでいたが、イギリスでも船乗りたちは帆船の後部の四角形の帆とみて「スパンカー」と呼んでいたそうだ。

からす座の主な星

  個有名 JohnsonV Johnson B-V 視差(1/1000秒) 距離(光年) スペクトル 絶対等級 太陽の何倍明るい
αCrv Alchiba 4.072 0.334 67.71 48 F0IV/V 3.173 4.5
βCrv Kraz 2.758 0.893 23.34 140 G5II -0.509 130
γCrv Gienah Ghurab 2.572 -0.107 19.78 165 B8III -0.939 200
δCrv Algorab 2.959 -0.012 37.11 88 B9.5V 0.787 40
εCrv Minkar 3.161 1.326 10.75 303 K2III -1.82 450
ηCrv   4.352 0.388 54.92 59 F2V 2.999 5.3

α星 固有名「アルキバ」 テントという意味のアラビア語から。もともとアラビアではからす座の4つの星全体をテントと見ていたらしいが、現在はα星にそのなごりを残しています。

β星 固有名「クラス」

γ星 固有名「ギエナ」 カラスの右の羽を意味するアラビア語から来た名前。

δ星 固有名「アルゴラブ」

 

NGC4038/39 アンテナ銀河 C60 C61

35cmF9+ST2Kで撮影 2003Mar29 No.17527