はくちょう座

   「はくちょう座」の白鳥は、ギリシャ神話の大神ゼウスが変身した姿だとされていますが、それ以前の古代フェニキアやエジプトでも大きな十字形の星並びを翼をひろげて飛ぶ鳥の姿と見ていました。 白鳥のおしりで光るデネブの名は、アラビア語のアル・ダナブ・アル・ダジャジャー(めんどりの尾)という言葉に由来します。デネブには「しっぽ」という意味があるのです。

 白鳥のくちばしで光るアルビレオは、宮沢賢治の銀河鉄道の夜にも登場する有名な二重星です。望遠鏡で見ると橙色と青い星が並んでいてとても美しい眺めです。はくちょう座61番星も二重星です。橙色の5等星と赤っぽい6等星に分かれて見えます。この星は、初めて距離が測られた恒星として知られています。1838年にドイツのベッセルは、固有運動が大きく、高く見えて観測しやすい星としてこの星を選び、距離11光年であることを測定しました。

はくちょう座の十字に並んだ星は南十字星に対して北十字と呼ばれます。