デネブ .......9月の旬の星

デネブの見つけ方 < 9月前半 午後9時 9月後半 午後8時 >ごろに、

                ほとんど真上に見える明るい白い星。

   真上より西寄りにはさらに明るい白い星「おりひめ」があるので注意。


 デネブは、少し青っぽい白い光で表面温度はおよそ9000度の高温の星です。しかし、驚くべきことはその距離、1800光年です。デネブと夏の大三角を形作るベガ(25光年)やアルタイル(16光年)と比べるとケタ違いに遠いところにあります。それでいて1等星の明るさに輝いているのですから、本当の明るさは太陽の7万倍もあります。夜空に見える21個の明るい星は「1等星」とされていますが、デネブは本当は1等星の中では最も明るく輝いている星です。デネブは「超巨星」に分類されているとても明かるい星です。

 デネブはもともと太陽の10倍以上もの質量がある明るい青白い星でした。中心部で水素からヘリウムを作り出す核融合によって輝き続けていましたが(主系列星)、1100万年ほど前から水素が少なくなってエネルギーを生み出すバランスが崩れだしました。デネブの中心では核融合が進んでエネルギーが多く発生していて、まわりのガスは膨張してデネブの直径は太陽の180倍ほどになっていると考えられます。大きくて、しかも高温であるので現在は太陽の7万倍もの明るさで輝いています。が、将来は温度がしだいに低くなり、赤っぽい大きく膨張した星・赤色巨星へと変化し、最後は超新星として爆発して一生を終えると考えられています。

 デネブと似た星は、オリオン座のリゲルです。リゲルは青白い1等星で(実視等級0.1等)、距離700光年、デネブと同様の青白い超巨星です。データから計算してみると、本当の明るさはデネブはリゲルの2倍です。

   デネブ(右上の明るい星)の近くにある「北アメリカ星雲」

 宇宙空間に漂う水素が淡い光を放っています。写真では赤く写りますが、双眼鏡などで見ると色はわかりません。淡い光ですが、護摩壇山のような天の川がくっきりと見える場所では肉眼でも見えています。少し大きめの双眼鏡では北アメリカの形がわかってうれしくなります。

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