りゅう座 Dra ヘスペリデスの楽園を守っていた竜

 

 ギリシャ神話では、この竜はヘスペリデスの黄金のリンゴを守っていた火を噴く竜です。勇者ヘルクレスは、12もの難業を行わねばなりませんでしたが、そのひとつは黄金のリンゴを取ることでした。この竜は決して眠らない恐ろしい竜でした。ヘルクレスは、天をささえているアトラス(うしかい座)にかわって天をささえている間に、アトラスに黄金のリンゴを取ってきてもらいました。

 ツバーンはアラビア語で竜という意味。紀元前2800年頃に天の北極に最も近く、現在の北極星のように北を示す星でした。ラスタバンとエルタニンは、どちらも「竜の頭」を意味するアラビア語から来た名前です。

 りゅう座CM星は、50光年ほどの距離にある暗い星ですが、その表面を惑星が通過したためとみられる減光が観測されて、惑星系が存在すると考えられている星です。 NGC6534惑星状星雲は、ハッブル宇宙望遠鏡でキャッツアイ星雲として紹介されました。 銀河団エイベル2218は、25億光年もの遠方にある銀河の集団です。最近になってこの銀河団が重力レンズの働きをして、さらに遠方の生まれたての銀河が観測されたりと、りゅう座には話題の天体も潜んでいます。

 

  個有名 JohnsonV Johnson B-V 視差(1/1000秒) 距離(光年) スペクトル 絶対等級 太陽の何倍明るい
α Thuban 3.67 -0.049 10.56 309 A0III -1.2 250
β Rastaban 2.79 0.954 9.02 360 G2II -2.4 780
γ Etamin 2.24 1.52 22.10 148 K5III -1.04 220
δ Nodus Secundus 3.07 0.99 32.54 100 G9III 0.63 47
ε Tyl 3.84 0.888 22.40 146 G8III 0.59 48
ζ Aldhibah 3.17 -0.120 9.60 340 B6III -1.92 490
η   2.73 0.910 37.18 88 G8III 0.582 49
θ   4.01 0.528 47.79 68.3 F8IV-V 2.407 9.0
ι Ed Asich 3.29 1.166 31.92 102 K2III 0.81 39

★γ星、エルタニン 「竜の頭」 VT=2.4 K5III型 148光年 太陽の210倍の明るさ

 光行差発見の星 赤緯51.5度でロンドンでは天頂を通る星。 フック(1635-1703)は1669年にこの星の観測にとりかかったが、観測を始めてほどなく対物レンズが痛んでしまった。続いてブラッドリー(1693-1762)が1725年に観測を始めた。ブラッドリーは望遠鏡を煙突にくくりつけて観測した。ブラッドリーがγ星が円を描いて位置が変化することを発見した。半径20.5"で動いていて、「光行差」の発見であった。

★★★βDra. ラスタバン VT=2.9 G2II型 362光年 太陽の780倍の明るさ  12.5cm反射→太陽と同じスペクトルのβDra.を見たら、明るい黄色に光っていた。

 

天文学的興味天体

★1ES 1959+650 7903,7907

★AC+70°8247 地球の半分ぐらいの直径...おはなし星座教室

★AG DRACONIS ...iauc6720

★CM DRACONIS 惑星系存在か。ビラノバ大学のギナンらは、マウント・ホプキンス天文台の口径0.8メートル望遠鏡でこの星を光電測光して、その表面を惑星が通過したためと見られる減光を観測したと発表した。「りゅう座CM星」は50光年ほどの距離にある、周期 1.2685日の食変光星。位置(16h34m24s,+57d08'58",2000.0)...iauc6423,6425,6864,6875,NAO038news

★DO DRACONIS ...iauc6493,7260

★KL DRACONIS ....iauc7382

★銀河団エイベル2218  (16h36m,+66.2)10番目の銀河は17.7等 銀河団の広がり25.6"....Guide6

この銀河団の重力によるマイクロレンズ現象によって背後の銀河の光を増幅している画像がパワーアップしたハッブル宇宙望遠鏡で撮られた。nao0321 星の地図館p015にも画像  銀河団エイベル2218からの電波 ...nao0477.txt

エイベル2281銀河団が重力レンズの作用をしていて、さらに遠方に有る若い銀河が見えることがハッブル宇宙望遠鏡によって発見されていました。口径10mのケック望遠鏡でその遠い銀河のスペクトル観測を行ったところ、赤方偏移z=5.58と、とても遠いことがわかりました(約134億光年)。生まれてから200万年くらいの若い銀河で、質量が銀河系の10万分の1以下の小さな銀河で、このような小さな銀河が材料となって大きな銀河が作られたと考えられています。....参考nao0485

★銀河団EMSS1358+6245 この銀河団には眼で見える物質の4倍の暗黒物質があることが、X線観測天文台チャンドラの観測からわかった。...nao0482

★電波源1803+784 磁場がコイル状になっているらしい。(TG1999Aug.p77,nao073)

★GRB 001109 2000年11月9日にりゅう座で起こったγ線バースト。 位置は、1SAXJ1830.1+5517, is located at R.A. = 18h30m07s.8, Decl. = +55o17'56"(equinox 2000.0; error radius 50")  強度は、 an average count rate of 0.00914 +/- 0.0007 count/s in the two MECS units, corresponding to a 2-10-keV flux of (7.1 +/- 0.5) x 10**-13 erg cm**-2 s**-1. The flux decreases by a factor of about 2 during the first 20 000 s of the observation.  減光状態から 1SAX J1830.1+5517 は、 GRB 001109 のX線アフターグローのようだ。 ...iauc7519