ベガ  8月の宵、ベガは真上に見えます。

 ベガが真上に見える時刻 
   8月前半:午後9時
   8月後半:午後8時

 8月の宵、真上近くに見える いちばん明るくて 白い星は こと座のベガです。

ベガにはいろいろな名があります。中国伝来の七夕伝説では「織女」、日本古来の和名は「おりひめ」,「たなばた」など。教科書には「ベガ」とうい名で出てきますが、これは「アル・ナスル・アル・ワーキ」というアラビア名から来ているそうです。これは「落ちる鷲」という意味で、すぐそばにある2つの星とともに>の形になっていて、翼をたたんで降下する鷲を連想したものだそうです。天の川をへだてて彦星・わし座のアルタイルは両側の星とまっすぐ並んでいるので「飛ぶ鷲」という意味のアラビア語が語源です。天文学的には、ベガには「こと座α星」や「こと座3番星」など無機的な名がついています。

 ベガは近い星で、三角測量の方法で直接距離を測定できます。19世紀の天文学者は宇宙の奥行きを調べるため恒星の距離を測ろうとしました。星は気の遠くなるような遠方にあるので当時の技術ではその視差を見いだす事すら困難で、1837年にW.ストルーフェがこの星の視差を検出しましたが精度が悪く距離を算出するに至りませんでした。星の距離を最初に測ったのはベッセルで、1838年にはくちょう座61番星で成功しました。

 ベガは明るいので、最初に星の写真が写されたのもベガです。1850年7月16-17日、ハーバード大学天文台の15インチ屈折で、ダゲレオタイプの写真で撮影されました。

七夕の星........星は温度が高いほど燃料を多く使っているので寿命が短いと言われます。私達の太陽は表面温度が5700℃で100億年間安定して輝き続けるのに対して、おりひめ星は5億年、ひこ星は20億年だそうです。 七夕の伝説では、おりひめとひこ星は1年に一度デートできることになっています。おりひめ星の方がひこ星より早く死ぬそうなんですが、一生の間に5億回もデートすることになります。私たちの寿命約80年におきかえると、5秒に1回のデートなのです。  ところが、おりひめ星とひこ星は15光年程離れています。2星の間は光の速さでも15年かかるので、1年に一度デートできるのでしょうか。

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