ペルセウス座 Per

 秋の夜、北極星の右にカシオペヤ座が見えるころ、カシオペヤ座から右下に向かってゆるやかに曲がって星が並び、その先のには東に昇ったすばるの星々が冬の到来を予感させています。カシオペヤ座とすばるの間の曲がった星並びが、ギリシャ神話の勇士の姿,ペルセウス座です。この星座の起源はギリシャより古く、バビロニアでは神マルドゥクと考えられていたそうです。

   ペルセウスが左手に持っているのは、怪物メドゥサの首です。メドゥサは、もとは美しい乙女でしたが、美しいかみのけを自慢して女神アテナと美しさを争ったために、女神によってかみのけの1本1本が蛇という恐ろしい姿に変えられたのです。そのあまりに恐ろしい顔を一目見た人は誰でも石になってしまうほどでした。ペルセウスのメドゥサ退治は有名なギリシャ神話です。
 メドゥサの頭のところで光る星は、ふだんは2等星ですが2日半ごとに3等星になる変光星で、不気味な変光に悪魔の星
アルゴルという名前が付いています。変光の原因は互いに回り合っている星のうち一つがもう一つを隠すからで、このような星をアルゴル型変光星と呼びます。
 カシオペヤとの間にある二重星団は、星が良く見える所では肉眼でも存在がわかりますが、双眼鏡で見るととても美しい星団です。 

 

ペルセウス座の主な恒星

  個有名 JohnsonV Johnson B-V 視差(1/1000秒) 距離(光年) スペクトル 絶対等級 太陽の何倍明るい 表面温度
αPer Mirphak 1.866 0.481 5.51 592 F5Ib -4.50 5300  
βPer Algol 2.105 -0.003 35.14 93 B8V -0.181 98  
γPer   3.018 0.716 12.72 256 G8III+... -1.57 350  
δPer   2.997 -0.125 6.18 530 B5III SB -3.04 1360  
εPer   2.883 -0.199 6.06 540 B0.5V -3.19 1570  
ζPer   2.892 0.271 3.32 980 B1Ib -4.55 5500  
ηPer Miram 3.952 1.690 2.45 1330 K3Ib comp SB -4.28 4300  
θPer   4.161 0.514 89.03 36.6 F7V 3.848 2.4  
ιPer   4.117 0.595 94.93 34.4 G0V 3.94 2.2  
κPer   3.901 0.980 29.05 112 K0III 1.106 30  
λPer   4.276 -0.011 9.41 350 A0IVn -0.88 187  
μPer   4.253 0.935 4.51 720 G0Ib... -2.61 920  
νPer   3.823 0.425 5.86 560 F5IIvar -2.39 750  
ξPer Menkib 4.040 0.016 1.84 1800 O7.5Iab: -4.70 6300  
οPer Atik 3.857 0.022 2.21 1480 B1III -4.44 5000  
ρPer Gorgonea Tertia 3.583 1.528 10.03 325 M3IIIvar -1.67 390  
bPer   4.604 0.043 10.25 318 A2V -0.35 114  
16Per   4.262 0.343 25.54 128 F2III 1.256 26  
48Per   3.999 -0.025 5.89 554 B3Ve -2.19 620  

 

アルゴル 食変光星

 ペルセウスが持ったメドゥーサの首のところにあるアルゴルという星は2つの星が回り合っています。ふだんはアルゴルは2等星ですが、約69時間ごとに3等星に暗くなります。昔の人は明るさを変えるこの星を不気味に感じて、この星のところに怪物メドゥーサをあてたのでしょう。(アルゴル型変光星) ...P26

  歴史: アルゴルという名前はアラビアのアル・ラス・アル・グル(悪魔の頭)からきている。古代から悪魔の頭を意味する名前で呼ばれていたが、そのころから変光が知られていたという証はない。

1667年、頃ジェミニアノ・モンタナリ(イタリア)が変光を述べる。

1782年、ジョン・グッドリック(イギリス)が規則的な変光を発見。規則的な変光は主星の回りを回る伴星によっておこると示唆。

1889年、H.C.フォーゲル(ポツダム)が分光分析によってグッドリックの仮説を証明。

1869年、変光周期の変化から第三の星(アルゴルC)があることがわかった。

観測:変光範囲2.1〜3.4等 周期2.86734日(2日20時間48分56秒)

実体: 主星 白色のB8型主系列星 明るさは太陽の約100倍 直径は420万kmほど 質量は太陽の3.5〜4倍

     伴星 直径は480万kmほど G〜K型 

     主星と伴星の距離は約1000万km 

     アルゴルC 太陽より1等以上明るい。 ABペアのまわりを1.862年の周期で回り、距離は約8000万km

食変光星いろいろ(SW200002)

 V1488Cyg(32Cyg) 周期3年半 1949年11月1日 初の食変光が観測される。変光範囲0.1等(SW200002)

 BMEri. 周期20000日以上 1944年2月19日食と思われる変光をミシガン大学天文台で発見(SW200002)

 AMCVn 周期17分31秒 1962年2月4日にスマックが発見(SW200002)