みなみのうお座

みなみのうお座で最も明るい星は、1等星のフォーマルハウトです。秋の宵、南の空でぽつんと光る明るい星です。

フォーマルハウトが真南に見える時刻は、10月前半で午後10時ごろ、後半で午後9時ごろです。

   秋の宵、南の空でぽつんと光る「秋の一つ星」は、みなみのうお座の1等星フォーマルハウト。フォーマルハウトとは魚のくちという意味の名で、中国名は北落師門。長安の城の北門は、この星にちなんで、北落門と呼ばれたらしい。星座絵では、大きく口をあけた魚が描かれていて、すぐ上のみずがめ座から流れ下る神酒ネクタルを飲んでいるから、この魚は酔っぱらっているにちがいない。フォーマルハウトは25光年と、比較的近い星です。 みなみのうお座は古代ギリシャでも知られていた古い星座ですが、すぐ右下にあるつる座は新しい星座です。

 15世紀のスペインの船乗りはつる座の星並びをフラミンゴと見ていたらしいが、正式に星図に登場したのは17世紀の初めで、ドイツのバイアーが作りました。つる座で明るい二つの星はどちらも2等星で、秋の澄んだ夜空に肉眼でも地平線近くに見えます。おもしろいのは色の違い。右側のα星は水色,左のβ星は赤っぽい色ですが、それぞれ12000度,3300度という表面の温度の違いによる。2星の距離はそれぞれ101光年,170光年と、フォーマルハウトよりずっと遠い。

     
写真データ 1997年10月08日21:47:45から31分露出40mmF3.5レンズISO400カラーポジフィルム護摩壇山にて撮影