うお座

 うお座は黄道12星座のひとつで有名な星座です。ペガススの四角形の左下あたりの大きな領域を占めますが、明るい星がないので目立たない星座です。10月の午後10時から11時ごろ、11月でしたら午後8時から9時ごろに南を60度ほど見上げたあたりに位置します。

 うお座の星座絵は、2匹の魚がひもで結ばれています。ギリシャ神話では、この2匹の魚は、愛と美の女神・アフロディテとその子エロスです。二人が川岸を歩いているとき、いきなりテュホンという怪物が現れたので魚に変身して川へ逃げた姿だとされています。ひもで結ばれているのは、親子が離ればなれにならないように変身する前に結んだとか、後になって女神アテナがその記念に2匹の魚をリボンで結んで星々の間に置いたとか言われます。

 うお座には「春分点」という重要な場所があります。春分点は、地球から見て太陽が動いて行く道筋である黄道と天の赤道が交わる所で、春分の日に太陽はこの場所に見えることになります。和歌山市の位置を東経135度10分、北緯34度14分と表すとき、東経はイギリスのグリニジ天文台から東まわりに測った角度です。同じように天体の場所を表す座標の原点が春分点です。

 お月見の中秋の名月のとき、満月はうお座に位置します。

 α星の固有名は「アル・レシャ」。ひもという意味。もとはうお座βの固有名だったそうで、この「ひも」の意味は、うお座の星座絵の紐ではなくて、ペガススの四角形が水汲み桶で、それにつけられた紐なのだそうだ。ああややこしい。 β星の固有名は「フム・アル・サマカー」。こちらは魚の口という意味だそうだ。 19番星は非常に赤い。この星は珍しい炭素星で、進化が進んで温度が低くなった星の中でも炭素が多い星だそうだ。