いて座

夏の天の川が南の方で最も明るくなった部分は「いて座」です。

 

 古代ギリシャの人達が作ったギリシャ神話には、上半身が人,下半身が馬というケンタウロス族が出てきます。いて座になっているのは、ケンタウロス族のケイローンです。

 ギリシャ神話によると、ケイローンは、山の洞穴に住んでいてギリシャの英雄達を教育しました。ヘルクレス座になっているヘルクレスには武術を、アスクレピオスには医術を、ふたご座のカストルやアキレウスにも武術を教えました。後にヘルクレスの放った毒矢が誤ってケイローンの足にあたりました。ケイローンは不死身でしたので死ぬことができず、苦しみもがきましたが、とうとう痛みに耐えかねて不死の身をプロメテウスに譲って、やっと死ぬことができました。大神ゼウスはケイローンの死を惜しんで天にあげたということです(ギリシャ神話)。

 ケイローンがつがえた矢の先のあたりが、私達の銀河系の中心方向にあたります。それで夏の夜空に見える天の川は、このいて座でとくに幅広く濃く見えます。

 ζ星からμ星までの6つの星がひしゃくのように並んでいる星並びは「南斗六星」とよばれます。また、いて座の主な明るい星で「ティーポット」という見方もします。