星の色は星の表面の温度と関係があります。


 上は、針金をガスバーナーで熱しているところです。

左は炎から遠ざけて温度が低い状態で、針金は鈍い赤色に光っています。右は温度が高い状態で、針金はオレンジ〜黄色で明るく光っています。金属を熱して高温にすると、温度が高くなるにつれて、その光は赤からオレンジ、黄色、白色と色が変化してゆきます。星の表面の温度もこのようなことから推定されています。太陽の表面温度は約5700℃だそうです。

 W.ウイーン (1864〜1928) 物体の放射するエネルギーの最大値と温度の関係を表した「ウイーンの変位則」で知られるドイツの物理学者。

 

天文学者は、星をスペクトルに分けています。

 虹のような星のスペクトルには、ごらんのように暗い筋があります。わたしはその特徴で星を分類しました。最初はABCD...と順に符号をつけたのですが、やがてスペクトルの種類を10種類に整理したとき、青い星から順にOBAFGKMRNSという順番になりました。

アニー J. キャノン (1863〜1941) ハーバード大学で、ピカリングのもと22000個もの恒星をスペクトルに分類した。

 恒星のスペクトル分類

 星のスペクトルを写真に写す作業は、1872年にヘンリー・ドレーパーが始めていました。4年後にドレーパーが死去すると夫人が望遠鏡をハーバード大学へ寄付、ハーバード大学のピカリングはドレーパーの意思を次いで撮影を続けました。アニー.J.キャノンら十数人の女性が写真を顕微鏡で調べて分類する作業にあたりました。キャノンは、1分間に3つの星を分類するというほどの早さで、1917年までに220000個の星のスペクトルを調べました。そして1918年から「ヘンリー・ドレーパーのカタログ」が出版されました。

 キャノンが整理したOBAFGKMRNSというスペクトルの順番について、後にH.N.ラッセルは、

Oh,be a fine girl; kiss me right now,sweet.

という名文句をつけました。

 この表は、太陽のように安定して輝き続けている主系列星のスペクトル型と表面の温度のめやすです。星は、質量が大きい星ほど高温で明るく青く光りますが、燃料の消費が早いので短命です。太陽を代表とするG型の星はおよそ100億年間安定して輝き続けます。ベテルギウスのように肉眼で見える赤っぽい星の多くは、赤色巨星という大きく膨張した低温の星です。